








部会長就任の挨拶
大藤 茂(富山大)
この度の東北地方太平洋沖地震と津波で人的、施設・設備的な被害を受けられました皆様に、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一刻も早い復旧、操業をお祈りいたしております。また、復興の最前線で汗を流している皆様には、心より感謝申し上げますとともに、身の安全をお祈り申し上げる次第です。
地震や津波は構造地質学と関連の深い現象ですので、部会の皆様も様々な思いで事の推移を見ておられることかと存じます。山手線内側の何倍もの面積を一瞬の内に更地にしてしまった津波の破壊力に、無力感を覚えた方々もおられるでしょう。一方で、激震に耐えた多くの建造物を見て、災害の暗闇の中に僅かな光を見出した方々がいらっしゃるかも知れません。
ここ20年間を振り返っても、奥尻島、インド洋、チリなどで地震に伴う大津波が発生し、そこに科学のメスが入れられています。今回の災害では、2万人を超える死者・行方不明者を出してしまいました。しかし、構造地質部会だけでなく、他の関連分野の研究者や、行政および立法に携わる方々との議論を通じて、経済的・環境的負荷を最小限にとどめつつ、人的被害を限りなくゼロに近づける方策を提言し、具現化できる時期が来ていると考えております。
大変な時期に部会長をお引き受けすることとなりましたが、今回の被災者を含めた多くの方々が安心して明るく過ごせる未来のために、微力を尽くせたらと思っております。皆様、ご指導・御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。