構造地質部会例会のお知らせ(‘09/1/23完全版)
構造地質部会の皆様
松田@防災科研です.
構造地質部会,2009年春の例会(長岡例会)の
参加申込締め切りが迫ってきました.当初の予定
では1月末日としておりましたが,1週間ほど延期
して2月6日を参加申込締め切りとさせて頂きます.
皆様,奮ってご参加下さい.
趣旨:
今回の例会のシンポジウムでは,「構造地質学と応用地質学の
接点」をテーマに,構造地質学は現実の人間社会や生活にどう
役に立つのか,その様な研究を実際に実践されている研究所お
よび会社の方から話題提供していただき,今後の構造地質学の
生きる道を模索したいと思います.シンポジウム開催の一つの
理由として,これまでの純粋構造地質学研究は最近多くの大学
で学生に人気のない研究分野となって来ており,構造地質学と
いうdisciplineが継承されず,消え去って行くという危機感が
あります.
一方で最近,構造地質学の応用研究とも言える放射性廃棄物の
地層処分等の研究が,研究所等において高い学問レベルで行わ
れる様になって来ました.従来,日本の地質学では,大学と研究
所・企業の連携が悪く,それぞれの場で独立に研究を行って来た
のが実情です.しかし,最近の学生はキャリア(就職)が最大の
関心事になっており,就職の見通しが立たない研究室には学生が
来ない状況となっています.したがって,シンポジウムでは特に
学生・院生の方に,構造地質学がこの様に現実社会・生活に生か
され,構造地質学を学んで社会で活躍できる就職口があることを
見ていただきたいと思います.
このため,今回の例会は,その趣旨から従来の例会とは異なり,
特にシンポジウムのテーマを主な業務として研究されている各
研究機関,コンサルタント業界や石油業界の方々の発表を歓迎
致します.大学・研究機関の方々による一般講演・ポスター発表
も歓迎するのは従来通りです.
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3/14(土)長岡市中央公民館大ホールにて開催
される東大地震研の佐藤教授による普及講演は
下記の内容となっております.
タイトル:「日本地質学会構造地質部会講演会
新潟平野の地下構造と直下型地震」
日時:3月14日(土)午後2時〜3時30分(午後1時開場)
会場:長岡市中央公民館大ホール
講師:東京大学地震研究所教授 佐藤比呂志 氏
内容:新潟平野周辺での最新の地下構造探査の結果を紹介
しつつ、直下型の地震につ いてどこまでわかっている
かをお話します.
問い合わせ先:
会場に関するもの:市立科学博物館(加藤さん)
Tel:025-32-0546
講演内容に関するもの:新潟大学・小林健太
Tel:025-262-7384
中央公民館へのアクセスは下記の通りです.
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/sisetu/kouminkan/tyukou.html
【鉄道・バス】JR長岡駅大手口(西口)より,
中央循環(外回り)・南循環(内回り)・西長岡・関原・大積行きの
いずれかのバスに乗り,約5分,千手3丁目停留所で下車,徒歩1分
あるいは長岡駅より徒歩20分
バス乗り場・時刻表(大手口)
http://www.echigo-kotsu.co.jp/contents/diagram/rosen/01nagaoka/index.html
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また,翌日から会場を長岡市民営国民宿舎悠久山湯元館に移して
3/15(日)〜16(月)と開催されるシンポジウムでは,下記の機関
の方々の招待講演を予定しております.
シンポジウム招待講演者(予定)
(1)放射性廃棄物地層処分関連:
(独)日本原子力研究開発機構 地層処分研究開発部門
東濃地科学研究ユニット(講演者未定)
経済産業省 資源エネルギー庁 放射性廃棄物等対策室
丹羽正和 氏
CO2 地下貯留関連:
産業技術総合研究所 當舎利行 氏
(2)活断層のモデリング:
産業技術総合研究所 遠田晋次 氏
北海道立地質研究所(講演者未定)
(3)石油探査と構造地質学:
石油資源開発株式会社長岡鉱業所地質部
加藤邦弘 氏
会場となる※長岡市民営国民宿舎悠久山湯元館※は
最高の温泉に入れて,新潟の美味しいお酒が飲める
素晴らしいところです♪♪
http://www.sky.sannet.ne.jp/yumoto/
国民宿舎悠久山湯元館へのアクセスは下記で,東京方面より非常に便利な
場所にあります。
【鉄道・バス】JR信越本線、上越新幹線長岡駅東口2番線よりバス10分
悠久山公園入口経由悠久山行 悠久山公園入口下車 徒歩300m
【タクシー】長岡駅東口より10分
【車】高速道 関越自動車道 長岡I.Cより20分
新潟方面より 北陸自動車道 見附中之島I.Cより18分
※「長岡温泉湯元館」は別施設です.特にタクシーをご利用の場合は間違えないでく ださい.
バス乗り場・時刻表(東口)
http://www.echigo-kotsu.co.jp/contents/diagram/rosen/01nagaoka/index.html
ちなみに,長岡は今年の NHK 大河ドラマ「天地人」の舞台と
なっている所です.
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kankou/rekishi/kanetugu/
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なお,参加費等ですが,3/14(土)の普及講演は無料です.
3/15(日)〜16(月)のシンポジウム(例会)は一般の方は
下記の通りです.
一般参加者
例会参加費:3000円
宿泊費(1泊2食):8000円
また,今回の趣旨から,学生・院生の方の参加費等は
出血大サービス!ということで,下記のようにさせて
頂きます.大学教官の方は,学生・院生に参加の呼び
かけをよろしくお願い致します.
学生・院生参加者
例会参加費:1500円
宿泊費(1泊2食):2000円
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参加申し込み等の期限と方法を下記のようにさせて頂きたいと存じます.
(1)参加及び講演申し込み:2009年2月6日迄
(2)宿泊(湯元館)申し込み:2009年2月6日迄
(3)講演要旨提出:2009年2月20日迄
(1)と(2)は下記のフォーマットに記入して
メールにて松田までお送り下さい(クリックするとメール起動します)
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2009年(2008年度)構造地質部会春の例会参加申込書
氏名:
性別:
参加希望日:3/14,15,16(例)
宿泊希望日:3/14,15(例)
(宿泊:http://www.sky.sannet.ne.jp/yumoto/)
講演希望:有 or 無
(有の方は,講演題目及び講演希望セッションもご記入
下さい.セッションは3つのシンポジウムと一般講演の
4つです.発表形式は原則口頭発表ですが,一般講演に
ついてはポスター発表も可能です.その場合,ポスター
発表希望と明記して下さい.)
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(3)の講演要旨は,地質学会の年会と同じように作成して
下さい.作成方法は,今年の地質学会 News 誌 5月号にも
掲載されておりますし(P.13, 14)ホームページにも掲載
されております.
http://www.geosociety.jp/science/content0021.html
作成した PDF ファイルを,メールに添付して同様に松田
までお送り下さい.なお,不明な点等ございましたら,
お気軽にお尋ね下さい.特に長い講演要旨が必要という
場合には,その旨ご連絡下さい.検討させて頂きます.
それでは,多くの皆様のご参加をお待ちしております.
までご連絡ください.宜しくお願い申し上げます.
構造地質部会・部会長であります竹下徹教授がJournal of Structural Geology (Elsevier)の2007年度のTop Reviewerに選ばれました。おめでとうございます!
2008年構造地質部会『夏の学校』“反射法地震探査:基礎・演習・実習”参加報告
名古屋大学環境学研究科 渡辺志穂
2008.7.22
構造地質「2008年夏の学校」“反射法地震探査:基礎・演習・実習”
反射法地震探査は石油探鉱の方法として発展してきたものですが、いまや広く資源探査、地質・地殻構造解明、堆積盆解析、地震断層解析など構造地質学の基本的ツールとなっています。そこで日本地質学会構造地質部会は千葉大学大学院理学研究科地球科学コース地殻構造研究室と共同で、反射法地震探査の基礎から応用まで、演習や実習を折り込みながら学ぶ『夏の学校』を以下の要領で開校します。特に若い学生諸君の積極的な受講を期待しています。
日本地質学会構造地質部会長 竹下 徹
I.スケジュール
8月21日(木)午前9時30分~8月23日(土)午後5時
II.会場
1~2日目:千葉大学理学部4号館301号室
3日目:理学部敷地内+自然科学研究科第1号棟702室
(http://www.chiba-u.ac.jp/general/about/map/nishichiba.html)
III.カリキュラム
1日目:21日(木)
午前9時30分受付開始
午前10時開講
講師:西木 司さん(石油資源開発(株) 探鉱本部)
午前:《講義》「反射法の基礎」
・反射法地震探査のデータ取得
・処理と解釈
・振幅情報を用いた地下の物性推定
・3次元・4次元地震探査
午後:講義続き
・データ処理の重要ステップ
《演習》
(1) コンボリューションとデコンボリューション(簡単なウェーブレットによる
デコンボリューションの計算など)
(2) 速度解析(例えば速度解析のパネルを用意し実際に速度を読み取り、区間速
度を計算する。読み取った速度を変化させるとNMOカーブがどう変化するか、など)
(3) マイグレーション:Map Migration(反射面が、上方に急ディップに移動する
様子、スマイルがなぜできるか、回折波がなぜ1点に集まるのか、など)、
(4) (1)のコンボリューションモデルとの関連から、合成地震記録の作成など
2日目:22日(金)講師:中神康一さん(石油資源開発(株) 探鉱本部)
《解釈演習》反射断面上で解釈訓練
(1)紙の断面で解釈(各自)
(2)断面の解釈をマップに落とす(ふたり1組)
(3)マップをコピー(主催者)
(4)マップ上にコンターを書く(各自)
(5) 品評会
夜:懇親会(けやき会館内コルサ)
3日目:23日(土)講師:須田茂幸さん(地球科学総合研究所研究開発部)、
西木 司さん、菊池伸輔さん(石油資源開発(株))
午前の早い時間から震源=油圧インパクター、探鉱器=DAQを用いてデータ取得作
業の練習。早めの弁当をたべ、ただちに教育用ソフト(ActiveSeis)を用いてノー
トPC上で処理の練習を行う。処理訓練用データは、1993年千葉大学構内で取
得したものを使用する。
IV.参加者が準備するもの
(1)文房具類:定規(50cm以上)、鉛筆(シャープペンシル)、色鉛筆(赤を含む最低3
色)、鉛筆削り、ボールペンまたは極細サインペン、消しゴム、分度器
(2)関数付電卓
(3)可能であれば、Windows2000、同XP以上のノートパソコンを持参していただけるとありがたい
(4)3日目の作業が可能な服装
V.受講費 一般3000円、学生・院生1000円
VI.懇親会費 一般4000円、学生・院生2000円
VII.申し込み方法
京都大学工学部山田泰広まで以下の事項を明記した上でメール(yamada@earth.ku
mst.kyoto-u.ac.jp)で申し込んでください(これらの情報は部会事務局で管理し、
「夏の学校」運営目的以外には使用しません。また「夏の学校」終了後すべて廃
棄します)。定員30名になったところで締め切らせていただきます。
氏名 所属 学生/一般
連絡方法(メール+携帯電話)
◎宿泊についての希望がある場合は可能な限り世話したいと思いますので申し込
みの際にその旨ご記入下さい。
◎受講確定者には、追って詳細な実施要項をメールにてお送りいたします。
「反射法地震探査のための夏期集中講義・実習」のおしらせ
このたび構造地質部会では以下の予定で,千葉大学大学院理学研究科地殻構造学研究室と共同して平成20年度の夏の学校を開催します.奮ってのご参加をお願いします.なお,準備のため,受講人数を把握する必要があります.7月20日までに,担当事務局員の山田泰広(yamada@earth.kumst.kyoto-u.ac.jp)まで連絡をください.受講希望人数が40名に達した場合にはその段階で締め切ることを予めご了承下さい。
日本地質学会構造地質部会長 竹下 徹
-----------平成20年度構造地質部会夏の学校------------------
「反射法地震探査のための夏期集中講義・実習」
日時:2008年8月21日(木)〜23日(土)
場所:千葉大学理学部4号館301、自然科学研究科1号棟702
内容:
石油天然ガス開発など資源探査のために開発・発展してきた反射法地震探査は、今や世界的には構造地質学、堆積学などをはじめとする地質学の基本手法の一つとして広く用いられています。しかしながら我が国においては反射法地震探査が十分には普及していないという現実があります。そこで構造地質部会の夏の学校として、反射法地震探査の講義と実習を行ないます.特に若手研究者と学生・院生の参加を歓迎します.
スケジュール:
1日目 午前:講義「反射法の基礎」 午後「反射法演習」
2日目 終日:解釈演習(2D震探8測線程度を用いて,Horizon解釈しマップを書く.マップの解釈を発表しあう)(夕方:懇親会 千葉大構内「けやき会館」)
3日目 千葉大油圧インパクターによる現場実験,千葉大学構内既存データの解析演習、反射法処理システムのデモと演習など
講師:賛助会員石油資源開発株式会社と(株)
地球科学総合研究所から派遣していた だくことができる予定です。
参加費用:資料代・実習費(実費)
参加登録・懇親会参加申し込み締め切り:2008年7月20日
参加登録方法:
参加登録と懇親会参加のご連絡を京都大学工学研究科・山田泰広
(yamada@earth.kumst.kyoto-u.ac.jp)
までお送りください.なお、宿泊場所についての相談がある場合には急ぎご連絡下さい。
今後のお知らせについて:詳細につきましては決まり次第,構造地質部会ホームページに掲載しますので,こちらをご覧ください.
http://struct.geosociety.jp/struct-index.html
2007年10月2日
日本地質学会会員の皆様
構造地質部会の皆様
討論会(新潟大:11/25)とプレ巡検(11/24)のお知らせ
テーマ:「日本海沿岸褶曲・断層帯の形成・成長と地震活動」
1995年兵庫県南部地震以降,日本海側で大きな内陸地震が頻発し,甚大な被害 をもたらしています。また,新潟県中越沖地震では,柏崎刈羽原発が被災しました。地質学会構造地質部会では,理事会との共催で札幌地質学会での緊急パネルディスカッション:「我が国の防災立地に対する地球科学からの提言− 平成19年 新潟県中越沖地震にあたって−」を開催し,原発立地問題とからみ,断層を含む地質構造のより精密な調査が社会的要請として重要であることが示されました。このPDをキックオフとし,次の企画として,活構造 とからんだ原発の立地問題を睨みつつ,討論会を新潟大学で開催することになりました.そこで,構造地質−地震地質専門家として,地質構造や当該地域の活断層に関連する研究をなさっている方々に声をかけ,下記のようなプログラムを組みました。
つきましては,この討論会に参加,またはこのテーマに関連した発表をなさりたい方は,10月20日までに下記申し込み欄を送信欄にペーストしていただき,構造地質部会事務局 重松紀生(メール作成)宛に電子メールで申し込んで下さるよう,お願いします。また,討論会の時間的制約から,口頭発表は特に希望される方に限り,発表は原則としてポスターでお願いします。ポスター(50枚まで可能)の掲示可能サイズ(ボード本体)は112 cm×112 cmです.これに長さ67cmの脚 がついていますので,一枚ものであれば幅112cm,長さ179cmが上限です(下部はぶらさがりとなります).とくに,院生や学部生,若手の研究者の参加を大歓迎します。なお,プログラムの詳細は10月末にお知らせ致します。
討論会会場:新潟大学五十嵐キャンパス・大学院自然科学研究科(管理・共通棟)大会議室
アクセス:http://www.gs.niigata-u.ac.jp/~gsweb/japanese/Annai/access/j-index.html
主催:日本地質学会構造地質部会
問い合わせ先:高木秀雄(高木さんへメール作成)
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講演・参加申し込み欄(重松さんへメール作成)宛
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11月24日(土) 巡検に参加(する・しない)
懇親会に参加(する・しない)
11月25日(日) 討論会に参加(する・しない)
ポスター発表(する・しない)
講演予定題目:
その他ご希望:
所属: 氏名:
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日程
・11月24日(土) プレ巡検 「新潟堆積盆地の標準層序と活断層」
案内 小林健太 (新潟大学) ・大坪 誠 (産総研) ・栗田裕司 (新潟大学)
JR長岡駅に集合(9時30分の予定:詳細は決 定次第連絡します), 貸し切りバスで西へ移動
鳥越断層の地形と露頭〜中央油帯と海岸付近で標準層序(魚沼・灰爪・西山・椎谷 ・寺泊層)〜海岸沿いに北上,新潟大へ 夜懇親会(学内の松風会館)
・11月25日(日) 討論会「日本海沿岸褶曲・断層帯の形成・成長と地震活動」
プログラム 9:00〜17:00(12:00〜14:00ポスター発表)の予定
趣旨説明 伊藤谷生(千葉大)
1. 2004中越・2007中越沖地震
(1) 羽越沿岸域の地質構造とその形成史
小林健太(新潟大)新潟地域の地質構造と活断層−中越沖地震に対する影響と反映
立石雅昭(新潟大)北部フォッサマグナ新生界標準層序と地質構造
(2) 地震・測地学的諸データの提示と解釈
酒井慎一(東大地震研究所)・2007年中越沖地震合同余震観測グループ:複雑な2007
年中越沖地震の余震分布
山田泰広(京大)・葛岡成樹(ImageOne社)ほか:中越地域におけるPSInSAR解析に
よる地表変動解析とモデル実験の比較
(3) 地震探査諸成果からみる地殻構造と地震活動
佐藤比呂志・加藤直子(東大地震研究所):日本海沿岸褶曲〜逆断層帯における震源断
層の問題について
岡村行信(産総研):日本海東縁の地質学的歪み集中帯と震源断層
長 郁夫 (産総研):活断層のモデルと大地震連鎖のシミュレーション
2.北陸~山陰沿岸域の地質構造とその形成史(レビュー)
竹内 章 (富山大)北陸~北信越の地質構造とその形成史
山本博文(福井大)若狭湾周辺地域の地質構造
沢田順弘(島根大)山陰沿岸域の地殻構造とテクトニクス
3. リフト形成期~反転期の力学的条件と堆積盆の発達過程
山路 敦(京大)日本海のリフティング
竹下 徹(北大) 大陸地殻のレオロジーに基づく地震再来周期の一つのモデル:
何故,ノーマークの活断層で地震は頻発するのか?
山田泰広(京大):アナログモデル実験による堆積盆発達過程の知見(コメント)
4.地震活動と断層および断層岩
藤本光一郎(東京学芸大学):震源断層掘削研究の成果と到達点:野島断層とチェルン
プ断層を例として
金折裕司(山口大):山口-出雲地震帯と地質断層の再活動性
総合討論 (30分)
特集号「沈み込み帯と地震」への原稿の募集
構造地質部会の皆様
今年3月に開催された構造地質部会春の例会(於白浜)は大盛会に終わり
ましたが,その中心テーマであった「沈み込み帯と地震」について,地質
学雑誌で特集を組むことになりました.この特集号が,「構造地質」後の
最初の特集号として位置づけられます.そこで,大分時間が経過しました
が,現在事務局を中心に様々な方に声をかけており,以下の方々に前向き
の返事をいただいています.
小原一成 氏:超低周波地震
大坪 章 氏:紀伊半島の掘削
安間 了 氏:屋久島のメランジ
宮田雄一郎 氏:白浜のダイアピル
ただ,特集号としては7-8編程度で充実させたいと考えていますので,
このテーマで論文を広く募りたいと存じます.とくに,地震との関わり
について研究されている方の投稿を歓迎致します.また,書いていただけ
そうな地震の専門の方を紹介いただいても結構です.原稿締切は12月末日
を予定しております.
つきましては,特集号に投稿いただけそうな方は,9月末日までに,編集
担当者の一人(廣野:クリックするとメール作成画面)にご返答いただく
よう,よろしくお願いします.論説はもちろん,特集号ですので総説も
大歓迎します. なお,地質学会の折にも,適当な方に声をかけたいと存じ
ますので,よろしくお願い致します.
廣野・重松・大谷・竹下(構造地質部会事務局,本特集号編集担当者)
07.02.21 構造地質部会2006年度例会プログラム完成
07.01.29 構造地質部会2006年度例会 プログラムのお知らせ
構造地質部会2006年度例会(2007年3月16日〜3月18日 於 南紀白浜温泉 ホテル BAY LILY)は50名を越える参加申し込みをいただきました.また,2日目には半日巡検も新たに設定致しました.下記に口頭発表の暫定的なプログラムを掲載します.講演要旨締切は2月10日となっています.すでに参加および発表申し込みは締め切られていますが,参加のみ,もしくはポスター発表であれば,受け付ける余裕がありますので,庶務担当の重松紀生(n.shigematsu@aist.go.jp)までお申し込み下さい.詳細は,構造地質部会のホームページをご覧ください.
3月16日(金)
午後:紀伊半島を構成する地質体とプレート間地震*************************
伊藤谷生 (招待) 深部反射法地震探査の諸成果と日本列島形成史の再構築
小原一成 (招待) 西南日本の沈み込み帯で発生する様々なスロー地震
廣野哲朗 ほか 台湾チェルンプ断層掘削プロジェクトHoleBの成果概要
鷺谷 威 ほか(招待)東海・東南海地域におけるプレート境界の時空間挙動
小泉尚嗣 (招待) 地下水の観測から地震の発生を予測する
鈴木博之 紀伊半島における四万十帯の地質と構造
氏家恒太郎・山口飛鳥 摩擦発熱による流体包有物のストレッチング
安間 了 ほか潮岬海底谷の南海付加体構造:とくにOOSTについて
川村喜一郎 ほか比高1000 mの天竜海底谷の崖に沿って観察される南海付加体の地質断面
宮田雄一郎 (招待)田辺層群にみられる泥ダイアピルの内部構造
ポスター発表
3月17日(土)
午前:田辺層群マッドダイアピル巡検 (案内者:宮田雄一郎)
午後:
付加体の形成 ****************************************
木村 学付加体研究の新戦略
橋本善孝 ほか 陸上付加体メランジュ帯における異常間隙圧の推定:四国白亜系四万十帯横浪メランジュ
山田泰広 ほか海山沈み込みによる付加体構造の変形:地質モデルを用いた検討(仮題)
坂本隆彦ほか紀伊半島、熊野層群の角礫岩の形成過程
紀伊半島の火成活動・高温異常
花室孝広紀伊半島南部の高温異常域における地殻・マントル構造と温泉ガスの希ガス同位体比
星 博幸中新世に紀伊半島で何が起こったか? (仮題)
中屋志津男 ほか紀伊半島の高温泉と火砕岩岩脈との関係
西南日本の地質体・境界断層 *********************************
竹下 徹 ほか大規模D2正断層活動による四国中央部三波川変成岩の上部地殻レベルへの最終的上昇
ウォリス, サイモン,福成徹三 中央構造線の正断層運動
高木秀雄 ほか関東平野下の中央構造線
重松紀生 ほか紀伊半島東部中央構造線沿いのマイロナイトの石英微細構造と変形条件
石井和彦花崗岩質マイロナイトの歪軟化過程
奥平敬元・別府裕樹領家変成帯のメタチャートに記録された付加体形成期変形作用
構造地質学の基礎 (とくに古応力) *********************************
木村希生マイクロブーディン古応力計の概要と応用
半田さつき ほかマイロナイト中の石英再結晶粒径解析のための粒界抽出法
増田俊明超微小硬度計と岩石の力学解析
三輪成徳 ほか土岐花崗岩中に見られるマイクロクラックの三次元方位分布と生成環境および古応力場の復元
安原健雄 ほか領家花崗岩中のヒールドマイクロクラックの方位分布解析による古応力の復元と,
中央構造線の折れ曲がり
佐藤隆恒・高木秀雄丹沢トーナル岩体に記録された古応力の変遷
ポスター
3月18日(日)
午前:断層の解析 ***************************************
松田達生断層と断層岩の発達様式
宮田隆夫断層帯の地中レーダ解析(仮題)
大谷 具幸 ほか阿寺断層破砕帯における変質作用
木村克己首都圏の浅部地質と地震動
曽田祐介九州東部,佐志生断層沿いの蛇紋岩の変形条件
荒井優祐 ほか白亜紀花崗岩に伴われる暗色貫入岩-徐冷型シュードタキライト?-
大川 直樹,小林 健太丹沢山地南部,神縄断層系に分布する断層岩類の特徴
在田一則・大平 寛中央ネパール、カトマンドゥ・ナップの上昇:フィッション・トラック年代によるアプローチ
総合討論,例会解散(〜12:15)
午後(14:00~16:00)普及講演会 木村 学,小泉尚嗣
ポスター発表タイトル
大坪 誠・重松紀生 熊野井内浦観測井コアで観察される剪断面を用いた古応力の復元
大橋聖和牛首断層系における断層幾何学,破砕帯特性と地震時の挙動
KIM Woo-Seok・宮田隆夫日本海拡大時の朝鮮半島における新生代盆地形成
窪島光志鳥取県西部地域における低活動性断層の構造地質学的研究~特に日南湖リニアメントについて
坂啓惟 ,小林健太福岡県,警護断層とその周辺における構造地質学的研究
中島 崇溶存成分の違いによる透水係数の変化(仮題)
萩原知之 豊島剛志北海道、日高変成帯南部幌満川上流地域における断層岩類の構造地質学的研究
播磨雄太日高変成帯北部における深部断層岩の形成過程とテクトニクス
水上知行四国三波川帯、瀬場ルートのエクロジャイトユニット境界:構造地質学と顕微ラマン分析
宮川歩夢付加体内の流体と構造変形に対する数値シミュレーションによるアプローチ
山口飛鳥アラスカ州Kodiak島Ghost Rock melange中の黒色細粒断層岩
山口はるか・猿渡和子・氏家恒太郎シュードライトなりかけ層考察:イライト融解実験より
構造地質部会例会の開催に合わせて、一般市民向け普及講演会を以下のように企画しました。
日本地質学会構造地質部会普及講演会
「東南海・南海道地震の理解に向けて:紀伊半島周辺での最新の研究」
日時:2007年3月18日(日)午後2時から4時まで
場所:和歌山県立情報交流センターBig・U 研修室1
〒646-0011和歌山県田辺市新庄町3353-9
TEL 0739-26-4111
講演者:東京大学・木村学教授
産業技術総合研究所・小泉尚嗣主任研究員
主催:日本地質学会構造地質部会
後援:田辺市、白浜町(予定)、和歌山県教育委員会(予定)
06.11.24 参加応募締め切り延期について
構造地質部会の皆様
構造地質部会春の例会(2007年3月16日(金)〜18日(日),於南紀白浜)の参加 申し込みが20日に閉め切られましたが,事務局メンバーと招待講演者を含めて 30名を越える申し込みをいただきました(下記).当初は少し遠いこともあり どれくらい集るのか心配していましたが,事務局メンバー一同ほっとしている ところです.ただ,年度末の予定は立ちづらいという声もあり,一方,プログ ラムの作成と事前広報の必要性の声が挙がり,参加申込締切を延ばし,講演者 ・講演題目締切を繰り上げて,12月20日締切として受け付けることになりまし た.これまでは講演者と講演題目締切を2月10日とお知らせしてありました が,予定でも結構ですので,それを12月20日までにお知らせ下さるよう,よろ しくお願いします.
要旨締切は前回お知らせしましたように2月10日です.
下の参加申し込みをご利用下さい.
締切
参加登録および発表者と発表予定題目締切(すべての発表について):2006年12月20日
講演要旨原稿締切:2007年2月10日
講演要旨のフォーマットは,地質学会年会のフォーマット(News誌 Vol. 9 No. 5を参照) に従ってください.
講演要旨は PDF 形式もしくは MS-Word 形式で送ってください.
羽田からですと,白浜空港までの直行便があります.早割もあるようです.
http://www.aikis.or.jp/~airport/
宿泊先・会場はこちら:
http://www.baylilly.com/job.htm
ちなみに,増田元会長によると,シンポジウムの語源は古代ギリシャの饗宴 (酒宴)だそうです.
現時点での参加予定者(敬称略)
伊藤谷生,木村 学,小原一成,小泉尚嗣,鷺谷 威 ,在田一則,安間 了, 石井和彦,上杉孝彦,氏家恒太郎,奥平敬元,大川直樹,大橋聖和,川村喜一 郎,木村希生 ,河本和朗,Simon Wallis,窪島光志,木村克己,坂 啓惟, 播磨雄太,萩原知之,星 博幸,増田俊明 ,竹下 徹,山本 俊哉,山口飛 鳥,佐藤隆恒,
(以下事務局)高木秀雄,重松紀生,大谷具幸,廣野哲朗,松田達生,橋本善 孝,小林健太
講演申し込み数によって変わりますが,現段階でのスケジュール案としては, 下の様になっています.
初日午後に招待講演者の講演を行い,17日と18日午前中に一般発表を行う予定です.
また,一般向けの普及講演も18日午後に別会場で開催します(講演者は木村 学氏と小泉尚嗣氏).
なお,今回は事務局メンバーで例会を企画しましたので,巡検は計画しません でしたが,個別に計画する場合は参加者の中で連絡し合ったらどうかという話 も出ています.一例ですが,白浜のすぐ南側海岸沿いの田辺層群白浜累層で は,とくにマッドダイアピルや泥岩岩脈の良い露頭があるようです.そのほか にも,ここは見所,という情報をお持ちの方は,ぜひMLに流してください.
16日 (金),13:00〜18:00 招待講演
講演者(予定)
木村 学(東大)
伊藤谷生(千葉大)
小原一成(防災科研)
小泉尚嗣(産総研)
鷺谷 威(名大)
19:00〜20:00 夕食
20:00 〜21:00 ポスター
17日 (土) 8:00〜8:30 朝食
9:00〜12:00 一般発表
12:00〜13:00 昼食
13:00〜17:30 一般発表
18:00〜19:00 夕食
19:00 〜20:00 ポスター
18日 (日) 8:00〜8:30 朝食
9:00〜11:00 一般発表
11:15 〜12:15 昼食
12:15 例会解散
14:00〜16:00 普及講演(木村 学,小泉尚嗣)
平成18年度構造地質部会
例会のお知らせ
日時:2007年3月16日(金)~18日(日)
場所:和歌山県南紀白浜温泉 HOTEL BAY LILY
(和歌山県西牟婁郡白浜町古賀之浦3770,TEL:0739-42-3050)
内容:
来年9月,紀伊半島沖で南海トラフ地震発生帯の掘削が始まるなど,今,紀伊半島を中心に地球科学の大きなプロジェクトが動きつつあります.日本地質学会構造地質部会では,これを機に,構造地質学を中心に,地球科学の各分野が交流を持てるような場を設けたいと思います.
コアセッション(予定):紀伊半島に関する地球科学
(i)紀伊半島の地下,フィリピン海プレートの沈み込みに伴う低周波微動とスローイベントなど東南海・南海道地震に関する話題.
(ii)四万十帯等の付加体・三波川帯の上昇・中央構造線や仏像構造線などの断層,熊野酸性岩など,紀伊半島の地質に関する話題.
(iii)南紀伊半島の温泉「なぜ,海溝近傍でこのような高温の温泉が湧出するか?」
その他に,一般発表の場も設けます.構造地質に関わる内容でしたら,いかなる内容でも結構です.
参加費用:一般:1泊¥8,175,発表を行う地質学会院生割引正会員・学生会員:1泊¥6,175 (いずれも宿泊費,昼食代,入湯税を含む).全日程参加の場合,一般¥16,350,発表を行う地質学会院生割引正会員・学生会員¥12,350.
参加登録締め切り:2006年11月20日
会場は一般宿泊施設を借りることになります.そのため最終予約のための参加登録が必要になります.
発表締め切り:2007年2月10日
参加登録締め切り前に発表申し込みをされる方は,参加登録も同時に行ってください.なお,参加登録締め切り以降,発表申し込みをされる方は,参加登録を事前に行ってください.
参加登録及び発表申し込み方法:
参加登録では16~18日の参加日程を,発表申し込みでは発表者氏名・発表題目・講演要旨を産業技術総合研究所・重松紀生 (n.shigematsu@aist.go.jp) までお送りください.なお,コアセッションの講演者につきまして,発表者氏名・発表題目のみ2006年12月20日までにお願いします.ご協力をお願いします.
講演要旨原稿について:
講演要旨のフォーマットは,地質学会の大会 (地質学会 News Vol. 9 No. 5を参照) に従ってください.講演要旨は PDF 形式もしくは MS-Word 形式で送ってください.
今後のお知らせについて:
コアセッションの講演内容など例会の詳細につきましては決まり次第,構造地質部会ホームページに掲載しますので,こちらをご覧ください(http://www.geosociety.jp/organization/bukai/struct/struct-index.html).
2006年5月14日(日)〜5月18日(木)
日本地球惑星科学連合2006年大会が開かれます。